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2018/11/29 09:13

堅調な展開か、米株高支えに 無料記事

◆29日の香港マーケットは、前日の米株高を受けて堅調な展開か。
 外部環境は安定している。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.49%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.95%高とそろって大幅続伸した。NYダウの上げ幅は今年2番目の大きさ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を受け、「利上げ打ち止めが近い」との見方が広がった。景気減速への警戒感が後退する中で、アップルやアマゾン・ドット・コムなどハイテク株を中心に買い進まれた。
 一方、28日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が1.05%高と5日ぶりに反発。終値ベースで4営業日ぶりに2600ポイントの節目を回復した。貿易摩擦を巡る米中首脳会談へ期待感が浮上。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は27日午後(米時間)、「中国とは広範な分野で協議中。トランプ米大統領と習近平国家主席は12月1日に会談する」と発言した。また、指数が前日までの4日続落で約4週ぶりの安値水準に低迷する中、値ごろ感に着目した買いも広がっている。
 こうした流れを継ぎ、本日の香港マーケットは堅調な展開か。香港でも米中首脳会談への期待感が持続しそうだ。米ニューヨーク・タイムズは政府関係者の発言として、「米中首脳会談が停戦の舞台になる」と報道。問題解決に向けて米中が交渉する数カ月間は、新たな関税の賦課を遅らせる可能性もあるという。ただ、週末(12月1日)の首脳会談を見極めたいとして、積極的に買い進む動きも限られよう。
 本土マーケットもしっかりとした展開か。香港と同様に、米中摩擦の緩和期待が支えとなりそうだ。ただ、あす30日に中国の11月製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されることや、週末に米中首脳会談を控えていることから様子見ムードが強まりそうだ。


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