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2018/11/06 08:59

上値の重い展開か、新規の買い材料を欠く 無料記事

◆6日の香港マーケットは、新規の買い材料に乏しいなかで上値の重い展開か。
 外部環境はやや不透明。5日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%高と反発したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と続落した。最高経営責任者(CEO)による自社株買いを材料に、IBMが急伸して相場を支えたが、全体としては上値が重い。米中間選挙の投開票(6日)を前に、様子見ムードが漂った。
 一方、5日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.4%安と5日ぶりに反落。中国景気の先行き不安が再び強まっている。4日閉幕した中国最大の商談会「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」では、10月15日からの約3週間に交わされた契約額が前年同期の実績を下回った。また、米中通商交渉を巡る動きも不安視される。トランプ米大統領が2日午後、米中の貿易交渉を楽観する一方、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は早期の米中合意に否定的な見解を示した。ただ、下値は限定的。指数は一時1.4%安まで下落したが、引けにかけて下げ幅を縮小させている。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。新規の取引材料に乏しいなか、米中間選挙の開票結果が気がかり材料として意識されそうだ。
 本土マーケットも神経質な値動きか。相場や景気に対する当局のテコ入れ期待は根強く、下値を拾う動きは続きそうだが、米中貿易摩擦の警戒感が引き続き相場の足かせとなろう。


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