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2018/12/18 09:03

売り先行か、米株安と原油下落が逆風 無料記事

◆18日の香港マーケットは、米株安と原油下落が嫌気される流れか。
 外部環境は依然としてネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.1%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.3%安と3日続落した。NYダウは今年の最安値に接近している。中国や欧州の指標悪化に続き、米国の景気指標が大幅に下振れ、世界景気の鈍化懸念が一段と強まった。17日公表された12月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想の20.0を大幅に下回る10.9に低下し、2017年5月以来の低水準となっている。また、18〜19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれることも買い手控え要因となった。FOMCでの利上げが確実視されるなか、市場の関心は19年以降の金融政策に移っている。
 一方、17日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%高と反発。中国の政策期待が支えとなった。中国では18日に「改革開放40周年式典」が開かれ、19〜21日に「中央経済工作会議」が開催される予定。40周年式典では習近平国家主席が重要講話を行い、「大規模な市場開放政策が発表される」との観測が報じられている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の政策期待は根強いものの、昨夜の米株安や原油相場の下落(WTI原油先物は2.6%安で終了。一時1年3カ月ぶり安値)が逆風だ。また、香港は金融政策で米国に追随するため、FOMCの結果発表を前にして積極的な売買が手控えられる可能性があろう。本土マーケットも方向感を欠く展開か。習主席の演説や、中央経済工作会議の内容を見極めながらの流れとなろう。


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