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2019/03/06 09:00

上値の重い展開か、米株安を嫌気 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米株安を嫌気し上値の重い展開か。
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.05%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.02%安と小幅ながらそろって続落した。米景気指標の好調などはプラスだが、米中通商交渉を巡る懸念がマイナスとなっている。米中通商協議に関するTVインタビューでポンペオ米国務長官は、「協議は進展している」としながらも「トランプ大統領は内容が完璧でなければ、合意することはないだろう」と強調した。経済指標については、サプライマネジメント協会(ISM)が発表した2月の非製造業景況感指数が前月から大きく上昇し、事前予想も上回っている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。
 一方、5日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.9%高と3日続伸。約9カ月ぶりの高値水準を回復している。年一度の重要会議、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)がこの日開幕するなか、政策で恩恵を受けやすい銘柄群を物色する動きが強まった。李克強首相が全人代の開幕式で読み上げた「政府活動報告」によると、2019年の国内総生産(GDP)成長率目標は「6.0〜6.5%」。18年の「6.5%前後」から引き下げられたが、事前予想通りだったこともあり、悲観する売りは限定的だった。なお会議は15日まで開かれ、期間中に合計13回の記者会見が行われる予定となっている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。昨夜の米株安が嫌気されるほか、米中協議や全人代の成り行きを見極めたいとするスタンスが買い手控え要因となろう。香港・本土の主要指標は高値圏で推移していることもあり、利食い売り圧力も意識される状況だ。


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