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2018/09/17 08:44

神経質な値動きか、米追加関税を警戒 無料記事

◆週明け17日の香港マーケットは、米追加関税の懸念で神経質な展開か。
 外部環境は好悪材料が入り混じる状況。まず、米景気の堅調はプラス材料と言える。米8月小売売上高は市場予想に届かなかったが、7月分が上方修正された。個人消費が安定的に推移していると評価されている。また、8月米鉱工業生産と9月ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)はそろって予想を上回った。半面、米中貿易摩擦の懸念がくすぶっていることはマイナス。米メディアは14日、「トランプ米大統領は、制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)の準備をするよう側近に指示した」と報じた。報道によれば、詳細は17日にも発表されるという。こうしたなか、先週末の米株市場はまちまちの動きだった。主要指標のNYダウは前日比0.03%高と4日続伸したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.05%安と反落している。
 一方、14日の本土株市場では主要指標の上海総合指数が0.2%安と反落したが、下値は固く、小高く推移する場面もあった。前日の上昇幅が大きかったこともあり、週末を控えて利食い売りに押された格好。この日公表された中国の8月小売売上高が事前予想を上回るなか、消費関連の銘柄群が逆行高した。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、米追加関税の懸念が強まっている。投資家のセンチメントも冷やされそうだ。
 本土マーケットも上値の重い展開か。香港と同様に、米追加関税の不安が相場の足かせとなろう。ただ、下値では「国家隊(政府系ファンドなど)」が相場を支えるとの思惑も根強いため、大きく売り込む動きとはならないだろう。


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