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2020/02/27 08:58

神経質な値動きか、投資家のリスク回避スタンス継続 無料記事

◆27日の香港マーケットは、投資家のリスク回避スタンスが継続か。
 外部環境は依然として不透明。昨夜の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が前日比0.2%高と5日ぶりに反発したものの、主要指標のNYダウは0.5%安と5日続落した。NYダウは自律反発狙いの買いが先行したが、徐々に売りの勢いが増し、約4カ月ぶりの安値水準で取引を終えている。新型コロナウイルス感染を巡る警戒感が続いた。ブラジル保健当局は26日、新型ウイルス感染を確認したと公表。これで感染は五大陸に拡大したこととなり、パンデミック(世界的流行)の懸念も高まった。また、感染拡大によりエネルギー需要が減少するとして、WTI原油先物は2.3%安と続落。一時は約1年1カ月ぶりの安値を付けた。
 一方、26日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.8%安と3日続落。新型コロナの警戒感が重しとなっている。中国外で新型ウイルスの感染が拡大するなか、世界のサプライチェーンが分断すると危ぐされた。政府系メディアによれば、25日時点で、感染は海外40カ国・地域に広がっている。一部の国際機関は、パンデミック(世界的な大流行)に発展する可能性を指摘した。中国の経済対策に対する期待感で指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、終盤に入り売りが改めて優勢となっている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国本土や香港では矢継ぎ早に経済対策が打ち出されているものの、新型コロナ感染の影響による景気動向が不透明だ。ただ、ハンセン指数は約3週ぶりの安値を付けたとあって、自律反発狙いの買いが入る可能性もあろう。




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