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2020/07/07 09:07

しっかりか、内外の景気持ち直し期待が支え 無料記事

◆7日の香港マーケットは、内外の景気持ち直し期待でしっかりとした展開か。
 外部環境は良好。連休明けとなった昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比1.8%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.2%高と5日続伸した。ナスダック指数は3営業日連続で史上最高値を更新している。好調な米経済指標が相場を押し上げた。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月の非製造業景況感指数(PMI)は57.1となり、前月(45.4)から予想(50.2)以上に改善し、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに上回っている。先週公表された雇用統計で雇用者数が急増するなど、足元では経済回復を示唆する指標が相次ぐ状況だ。
 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が6日、国内の新型コロナウイルス感染は「迅速な対応を必要とする深刻な状況」と述べるなど、感染再拡大の不安はくすぶるが、経済回復の期待感が勝った。さらに「在宅消費」が拡大するとの思惑も強まり、ネット通販のアマゾンは連日で史上最高値を更新。株価は3000米ドルを初めて突破した(終値は3057.04米ドル)。
 一方、6日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が5.7%高と5日続伸。約2年5カ月ぶりの高値水準を回復した。3月安値からの上昇率は20%を超過している。中国経済の持ち直し期待が持続。先週までに公表された経済指標が相次いで上振れたことや、複数の業種で経営状況に改善が見られることが支援材料だ。また、政府系メディアが6日、株高を支持する論陣を張ったことも投資家のリスク選好を高めさせている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、米中での経済回復期待の高まりが材料視されよう。


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