2018/09/13 08:37
買い先行か、米中通商交渉の再開に期待感
◆13日の香港マーケットは、米中通商交渉の再開期待が追い風となる展開か。
外部環境には好材料がある。なかでも、米紙が12日付で「トランプ政権は中国政府と通商協議を再開させる意欲をもっている」と報じたことがポジティブだ。報道によれば、ムニューシン米財務長官は最近、中国側に今後数週間以内に閣僚級協議を開くことを提案したという。また、米中貿易摩擦の激化を回避するため、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は中国に対して新たな通商交渉を提案したとも伝わった。昨夜の米株市場は、貿易摩擦懸念で安くスタートしたものの、報道後に買いが入り、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と続伸している。ただ、新製品を発表したアップルが材料出尽くしで売られるなど、ハイテク株は軟調。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は、0.2%安と3日ぶりに反落した。
一方、12日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%安の2656.11ポイントと3日続落した。一時2647.17ポイントまで売られ、2015年のチャイナショック後安値(16年1月27日の2638ポイント)に接近。約2年8カ月ぶりの安値水準を切り下げている。米追加関税が発動されるとの見方が強まるなか、中国景気の下振れリスクが意識された。貿易の停滞などによる影響で、失業者が大幅に増加するとの観測も流れている。
こうした環境の下、本日の香港マーケットは買い戻しの動きが先行する流れか。上述したように、米中通商協議の再開に対する期待感が投資家心理を上向かせよう。また、ハンセン指数は昨日まで6日続落し、約1年2カ月ぶりの安値を切り下げていることもあり、値ごろ感が意識されそうだ。
本土マーケットもしっかりか。香港と同様に、米中貿易摩擦の緩和期待が追い風だ。また、指数が15年のチャイナショック後安値に接近する中、「国家隊(政府系ファンドなど)」の買い出動に対する思惑も根強い状況だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境には好材料がある。なかでも、米紙が12日付で「トランプ政権は中国政府と通商協議を再開させる意欲をもっている」と報じたことがポジティブだ。報道によれば、ムニューシン米財務長官は最近、中国側に今後数週間以内に閣僚級協議を開くことを提案したという。また、米中貿易摩擦の激化を回避するため、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は中国に対して新たな通商交渉を提案したとも伝わった。昨夜の米株市場は、貿易摩擦懸念で安くスタートしたものの、報道後に買いが入り、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と続伸している。ただ、新製品を発表したアップルが材料出尽くしで売られるなど、ハイテク株は軟調。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は、0.2%安と3日ぶりに反落した。
一方、12日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%安の2656.11ポイントと3日続落した。一時2647.17ポイントまで売られ、2015年のチャイナショック後安値(16年1月27日の2638ポイント)に接近。約2年8カ月ぶりの安値水準を切り下げている。米追加関税が発動されるとの見方が強まるなか、中国景気の下振れリスクが意識された。貿易の停滞などによる影響で、失業者が大幅に増加するとの観測も流れている。
こうした環境の下、本日の香港マーケットは買い戻しの動きが先行する流れか。上述したように、米中通商協議の再開に対する期待感が投資家心理を上向かせよう。また、ハンセン指数は昨日まで6日続落し、約1年2カ月ぶりの安値を切り下げていることもあり、値ごろ感が意識されそうだ。
本土マーケットもしっかりか。香港と同様に、米中貿易摩擦の緩和期待が追い風だ。また、指数が15年のチャイナショック後安値に接近する中、「国家隊(政府系ファンドなど)」の買い出動に対する思惑も根強い状況だ。
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