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2018/10/19 09:05

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆19日の香港マーケットは、内外の不安材料で売られる展開か。
 外部環境はネガティブだ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.1%安とそろって続落。複数の悪材料が重なり、投資家のリスク回避スタンスが強まっている。米金利の先高観が強まり、高PERの大型ハイテク株に売りが広がった。中国景気の先行き不安を背景に、中国関連とされる建機株なども安い。また、サウジアラビアと米国の関係悪化も懸念される状況。サウジ政権に批判的なジャーナリストの殺害疑惑が深まるなか、ムニューシン米財務長官は18日、サウジアラビアで来週開かれる投資会議への出席を取りやめると発表した。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比でプラス15.29%の20.06ポイントに上昇し、再び20を上回っている。
 一方、18日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が2.9%安と急反落。一昨日に付けた年初来安値を下回り、約3年11カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。李克強首相の発言を受けて、中国景気の先行き不安が再燃。李首相は17日、訪問先のオランダで経済・貿易フォーラムに出席し、「中国経済は下振れ圧力に直面している」との認識を示した。中国の19年GDP成長率をめぐっては、世界銀行と国際通貨基金(IMF)が先ごろ見通しを下方修正している。今年9月の経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)と第3四半期(7〜9月)のGDP成長率が19日に公表されることも、気がかり材料として意識された。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、内外のマイナス材料が投資家のセンチメントを冷やすことになろう。
 本日(日本時間11時ごろ)発表される第3四半期のGDP成長率に関しては、前四半期の6.7%から6.6%に減速すると予想されている。結果次第では波乱要因となることもあるので、注視したい。なお、中国政府は18年通年のGDP成長率について、目標値を「6.5%前後」に設定している。17年の実質成長率は6.9%だった。
 本土マーケットは神経質な値動きか。このところの下落で値ごろ感は強まっているが、一段の買い材料が不足するなかで投資家心理は重いままだ。取引時間中に公表される経済統計をにらみながらの値動きとなろう。


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