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2019/01/15 09:02

売り先行か、中国の政策期待で下値は限定的 無料記事

◆15日の香港マーケットは、米株安で売り先行も中国の政策期待で下値は限定的となろう。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%安とそろって続落した。昨年12月の中国貿易が停滞したことを受け、同国をはじめとする世界的な景気減速懸念が強まっている。メキシコ国境の壁建設を巡る与野党の対立が続き、米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの懸念が強まったことも重しだ。
 一方、14日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.7%安と反落。中国景気の先行きが改めて不安視された。取引時間中に公表された昨年12月の中国貿易統計では、人民元ベースの輸出が前年同月比0.2%増にとどまり(予想は6.6%増)、輸入は予想(12.0%増)に反して3.1%のマイナス成長に転落(米ドルベースでは輸出入ともに予想外の減少)。中国海関総署(税関)の李魁文報道官はこの日の記者会見で、2019年は輸出入の拡大ペースが鈍化するとの見通しを示している。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは下値固めの展開となりそうだ。前日は輸出入統計の悪化を受けて急落したが、当局の景気対策に対する期待も高まる状況。売り一巡後は、値ごろ感に着目した買いが入る可能性もあろう。本土マーケットも香港と同様に、反転の機会をうかがう流れとなりそうだ。人民元相場が元高方向で推移していることも、投資家心理の支えとなろう。


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