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2019/04/23 08:59

売り先行か、連休中の本土株安が重しに 無料記事

◆イースター連休明け23日の香港マーケットは、本土株安を嫌気して売られる流れか。
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.2%安と反落した(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%高と続伸)。主要企業の四半期決算発表が佳境に入るなか、様子見ムードが漂っている。今週は、フェイスブックやアマゾン、マイクロソフト、ボーイング、キャタピラーなどが業績発表する予定だ。また、3月の米中古住宅販売が前月比4.9%減となり、2カ月ぶりにマイナス成長に落ち込んだことも不安要素となっている。ただ、原油相場の上昇(WTI原油先物は約半年ぶりの高値)を好感し、石油関連株は物色された。
 一方、22日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.7%安と急反落。指数は前週末に約1年1カ月ぶりの高値水準を切り上げていたこともあり、利益確定売りが出やすかった。また、中国共産党は19日、習近平国家主席の主宰で中央政治局会議を開催。「住宅は住むもので投機の対象ではない」との方針が改めて強調されるなか、不動産株が大きく売られた。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられる展開か。香港連休(19〜22日)中の本土株安(累計1.1%安)が重しとなろう。本土市場も前日の軟調地合いを継ぎそうだ。足元の経済指標が上振れしたことを受け、一部のアナリストが「政府はこれまでの予想ほど追加の刺激策を導入しない」との見解を示したことも逆風となろう。


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