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2018/12/24 09:17

売り先行か、米株安が逆風に 無料記事

◆週明け24日の香港マーケットは、米株安が嫌気される流れか。
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.0%安とそろって3日続落した。NYダウは約1年3カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。米金融当局の利上げ継続スタンスや、米政府機関の一部閉鎖への警戒感が引き続き重し。「メキシコ国境の壁」建設予算を巡り与野党間で調整がつかず、21日中につなぎ予算は成立しなかった。トランプ米大統領は21日、自身のツイッターで、野党・民主党が合意しなければ「政府機関の閉鎖は長期にわたる」と投稿している。米中通商交渉の不透明感も強まる状況。ナバロ通商製造政策局長は21日、「90日に設定した期限内の通商合意は厳しい」と述べた。
 一方、中国国内では景気テコ入れ策に対する期待感が高まっている。政府系メディアが報じたところによれば、来年の経済政策目標を決める「中央経済工作会議」は21日に閉幕。19年に大規模な減税が実施する方針を確認し、金融緩和も示唆した。なお、21日の本土市場では、主要指標の上海総合指数が0.8%安と4日続落し、約2カ月ぶりの安値水準を切り下げている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられる展開となろう。中国の政策期待はあるものの、先週末の米株安が逆風だ。また、香港がクリスマス休暇に入ることも買い手控え要因となろう(本日は半日商い、25日と26日が休場)。
 本土マーケットも上値の重い展開か。当局が景気テコ入れのスタンスを強めていることはプラスだが、米中関係の不透明感がマイナス材料として意識されそうだ。


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