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2019/01/14 09:10

神経質な値動きか、中国貿易統計が気がかり 無料記事

◆週明け14日の香港マーケットは、中国の貿易統計をにらみながら神経質な値動きか。
 外部環境には不透明感が漂う。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.02%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.21%安とそろって6日ぶりに反落した。米利上げの一時停止観測や米中貿易協議の進展期待は支えとなったものの、米政治の混迷化が投資家心理の重しとなっている。メキシコ国境の壁建設を巡っては、与野党の対立が解消する気配はない。米政府機関の一部閉鎖は11日まで21日間に及び、過去最高に並んだ(14日現在も閉鎖中)。政府担当者によれば、トランプ大統領は閉鎖が2月末まで続くことを想定しているという。
 一方、中国国内にも気がかり材料がある。本日は、昨年12月の貿易統計が公表される予定だ。市場コンセンサス予想では、人民元ベースで輸入が前年同月比12.0%増(前月は7.8%増)、輸出が同6.6%増(同10.2%増)で着地するとみられている。
 なお、11日の本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.7%高と反発。中国の政策期待が改めて強まった。国内景気の減速懸念がくすぶるなか、国務院が9日に零細企業向け減税を発表するなど、景気テコ入れ策が相次ぎ打ち出されている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の政策に対する期待感は根強いが、上述した中国指標が気がかり材料となる。また、ハンセン指数が11日まで6日続伸し、約1カ月ぶりの高値水準を切り上げていることも売り圧力として意識されやすいだろう。本土マーケットも方向感を欠く展開となりそうだ。香港と同様に、指標を見極めながらの値動きとなろう。


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