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2018/12/07 09:14

戻りを試す展開か、米利上げ休止観測もプラス 無料記事

◆7日の香港マーケットは、自律反発狙いの買いが相場を支える展開か。
 外部環境はそれほど悪くない。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%安と続落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%高と反発している。カナダ当局が米国の要請を受け、中国の通信設備メーカー大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部を逮捕したと伝わり、米中関係の悪化を警戒した売りが先行。中国関連とされる銘柄群が急落した。ただ、中盤に入り、米メディアが「米連邦準備理事会(FRB)は12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定するが、それ以降は利上げの一時休止を検討している」と報道。NYダウは引けにかけて急速に下げ幅を縮小した。また、サプライマネジメント協会(ISM)が公表した11月の非製造業景況感指数は予想に反して上昇し、集計以来の最高値に接近したこともプラス材料となっている。
 一方、6日の本土株マーケットでは、主要指標の上海総合指数が1.7%安と大幅続落。ファーウェイの孟晩舟・副董事長兼CFO(最高財務責任者)が逮捕されたことで、米中通商協議の先行きが不安視された。製造強国を目指す国策「中国製造2025」戦略に対し、米国が本格的に圧力をかけるとの警戒感も強まり、ハイテク関連が軒並み急落している。テクノロジーなど新興企業株で構成される深セン創業板指数は2.6%安と急反落し、他の指数をアンダーパフォームした。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは反発の機会を探る流れとなりそうだ。ハンセン指数は前日までの続落で、累計4%超下落していることもあり、自律反発狙いの買いが入りそうだ。また、米利上げ休止観測も好材料となろう。
 本土マーケットも下値の固い展開か。米中関係の悪化懸念は続くものの、香港と同様に、値ごろ感の強まった銘柄を物色する動きがありそうだ。


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