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2019/02/25 08:57

買い先行か、米中貿易戦争の終結期待強まる 無料記事

◆週明け25日の香港マーケットは、米中貿易戦争の終結期待で買われる流れか。
 外部環境はポジティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%高とそろって反発した。米中通商交渉の進展が好感される。米中両政府は24日まで、ワシントンで閣僚級通商協議を実施。通商合意にはまだ高いハードルがあるとも伝えられていたが、トランプ米大統領が「関税引き上げ期限(3月1日)を延長する用意がある」と述べ、投資家のリスク選好スタンスが強まった。米大統領は24日に自身のツイッターで、「協議は十分な進展があった」とし、関税引き上げを延期する方針を表明している。トランプ氏は3月中に習近平・国家主席と会談し、通商問題の最終合意を目指す意向だ。
 一方、22日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.9%高と急反発し、約5カ月ぶりの高値水準を回復した。米中協議の進展に加え、中国の政策に対する期待感が広がった格好。3月5日開幕の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、減税の拡大方針などが決定するとの観測が流れている。また、現地メディアが22日、「資本市場の減税実現に向けて、中国証券業協会が各証券会社の意見を集約する」と報じたことを受け、証券株が軒並み急伸した。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する可能性が高い。米中協議が前進したことで、米中貿易戦争の終結が期待される状況だ。人民元高の進行もプラス。協議では為替に関しての合意があったと伝わり、25日朝方の外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が昨年7月以来の元高水準で推移している。


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