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2018/11/28 09:08

しっかりか、米中摩擦の緩和期待が追い風に 無料記事

◆28日の香港マーケットは、米中通商交渉の過度な不安後退でしっかりとした展開か。
 外部環境は安定している。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.44%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.01%高とそろって続伸した。米中通商交渉の進展期待が支え。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は27日午後、トランプ米大統領と習近平国家主席が12月1日に会談する予定であることを明らかにし、「中国とは広範に協議を続けている」とコメントした。これより先にトランプ氏が強硬的な発言をしたことで主要株価指数は安くスタートしていたが、後場に入り買いが優勢となっている。
 一方、27日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.04%安と小幅ながら4日続落した。米中通商交渉の不透明感が重し。トランプ氏は中国との貿易交渉が決裂した場合、中国からの輸入品全てに追加関税を課すことを示唆した(制裁関税第4弾)。ただ、中国の政策期待は根強く、大きく売り込む動きはみられていない。第5世代(5G)ネットワーク技術の普及に向け、国内各地で政策支援の動きが活発化していることを手がかりに5G関連銘柄の物色が続いた。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。前述したように、米中貿易摩擦の緩和期待が追い風だ。もっとも、上値を買い進む動きは限定的となろう。結果が出るまでは過度な期待もできず、様子見ムードが強まることもありそうだ。
 本土マーケットも堅調か。香港と同様に、米中摩擦の緩和期待が支えとなろう。足元の国内景気指標が低調なものとなるなか、当局の景気テコ入れ策に対する思惑も高まっている。市場では、年末以降に預金準備率が引き下げられるとの観測も流れる状況だ。


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