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2019/04/01 08:58

買い先行か、中国景況感の改善と米中通商協議の進展が追い風に 無料記事

◆週明け1日の香港マーケットは、中国景況感の改善と米中通商協議の進展が好感される展開か。
 外部環境はポジティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.8%高とそろって続伸した。米中貿易問題を巡る協議が進展し、投資家心理が上向いている。両政府は3月28日、北京で閣僚級の通商協議を再開(29日までの2日間)。ムニューシン米財務長官は29日、自身のツイッターに「北京での協議は建設的だった」と投稿した。4月3日には、ワシントンに場を移して協議が継続される。建機大手のキャタピラーや航空機のボーイング、半導体のインテルなど、中国関連とされる銘柄群が値を伸ばしている。
 一方、3月29日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が3.2%高と急反発した。中国景気の先行き不安が薄らいでいる。李克強首相は28日、国際的な経済会議の「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」で演説。「今年に入り、中国経済は安定的に推移し、3月は電力消費が2ケタ増となるなど改善が顕著だ」と国内経済に自信を示した。
 31日に公表された3月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は、予想(49.6)を大きく上回る50.5という結果。景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに回復している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。上述したように、米中協議の進展や中国景況感の改善が追い風だ。また、香港で主要企業の通期決算発表が一巡し、増益や黒字転換など業績改善を明らかにする企業が多くみられたことも買い安心感につながろう。


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