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2018/12/19 09:00

神経質な値動きか、米中の政策動向が気がかり 無料記事

◆19日の香港マーケットは、米中の政策動向を気にしながら神経質な値動きか。
 外部環境には依然として不透明感が漂う。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と3日ぶりに反発したが(ナスダック指数は0.4%高で4日ぶり反発)、前日までの大幅続落を受けた反動によるものが大きく、自律反発の域を出ていない。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を20日(日本時間)に控え、模様眺めのスタンスも強まっている。また、原油相場の続落も相場の重しとなった(WTI原油先物は6.6%安で終了。約1年4カ月ぶり安値)。
 一方、18日の本土市場では、主要指標の上海総合指数が0.8%安と反落し、約3週ぶりの安値で終了。世界的な景気鈍化を警戒した売りが先行した。中国や欧州の経済指標悪化に続き、米国の重要指標も大幅に下振れている。また、習近平・国家主席の演説にも失望感。18日開催の「改革開放40周年式典」では、午前の取引時間中に習主席が登壇し、市場開放政策を進める方針を改めて強調したものの、期待されていた景気対策に深く言及しなかった。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、FOMCの結果が気がかりだ。香港の金融政策は米国に追随するため、米金利高は域内にも波及する。なお中国では、来年の経済政策目標を決める「中央経済工作会議」が19〜21日の日程で開催される見通し。一段の減税や財政支出の拡大などが議題に上るとみられているが、内容を見極めたいとするスタンスが高まれば、買い手控え要因となろう。
 本土マーケットも方向感を欠く展開か。指数は約3週ぶりの安値水準にあるため、値ごろ感は着目されそうだが、中国の政策動向も気になる状況だ。


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