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2019/01/03 09:00

売り先行か、中国景気の先行き不安が重し 無料記事

◆3日の香港マーケットは、中国景気の先行き不安で売られる展開か。
 外部環境には不透明感が漂う。年明け2日の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%高と5日続伸したが、全体としては上値が重かった。原油相場の上昇はプラス材料となったものの、中国の景況感悪化を背景に世界経済の悪化懸念が強まったことがマイナスだ。また、米アップルは取引終了後、2018年10〜12月期の売上高が前年同期比で5%減少したと発表。市場予想に反して減収となったことで、同社株は時間外取引で急落し、グローベックスのダウ先物も大幅に下落している。このほか、外国為替市場ではリスク回避の円買いが急速に進む状況だ。
 一方、2日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.2%安と急反落。中国景気の先行き不安が一段と強まり、投資家心理が冷え込んだ。年末に公表された18年12月の製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)が49.4に下振れしたことに続き、この日の取引時間中に発表された同月の製造業PMI(民間集計・発表)も予想を下回った。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられる展開か。アップルの減収要因として、「中国販売の落ち込みが想定以上だった」と指摘されるなか、中国景気の先行き不安がさらに高まりそうだ。本土マーケットも香港と同様に、売りが先行する流れとなろう。


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