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2019/01/17 09:07

下値の固い展開か、中国の政策期待が持続 無料記事

◆17日の香港マーケットは、中国の政策期待で下値の固い展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.6%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高とそろって続伸した。米金融大手の決算発表が好感される。ゴールドマン・サックスとバンク・オブ・アメリカはそれぞれ2018年10〜12月期決算を報告し、そろって予想を上回る増収増益を明らかにした。両社株が大きく上昇し、金融株全体に買いが波及。全体相場を押し上げている。取引終盤に入り、「英議会で内閣不信任案が予想通り否決された」と伝わったことも買い安心感につながった。
 ただ、不安材料もくすぶる。米紙は16日、「米通信会社の企業秘密を盗んだ疑いで、米政府が中国通信設備メーカーの華為技術(ファーウェイ)を捜査している」と報じた。
 一方、16日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.003%高と小幅ながら続伸。前日の急伸を受けた利食い売り圧力は重しとなったものの、中国の政策期待が相場を支えた。中国人民銀行(中央銀行)はこの日の朝方、公開市場操作(オペ)で差し引き5600億人民元(約9兆億円)を供給。資金供給の規模は、前日(1800億人民元)の3倍近くに膨らんだ。現地メディアによれば、1日当たりのオペ供給額としては過去最大の規模という。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として下値の固い展開か。米中関係の悪化懸念はくすぶるものの、中国の政策期待が引き続き支えとなろう。李克強首相は16日、経済の専門家を集め、景気下支えに向けた座談会を開催。「雇用や国内消費の拡大を奨励する」と発言した。本土マーケットもしっかりか。政策期待が持続しているほか、人民元相場が元高方向で安定していることもプラス材料だ。


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