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2019/02/27 09:02

上値の重い展開か、米株安が逆風 無料記事

◆27日の香港マーケットは、米株安を嫌気し上値の重い展開か。
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.1%安とそろって3日ぶりに反落した。一部企業の決算下振れを嫌気。住宅用品小売のホーム・デポが公表した2018年11月〜19年1月期決算では、売上高の伸びが予想に届かなかった。同社株に売りが膨らみ、市場のセンチメントが冷やされている。NYダウは前日までの続伸で約3カ月半ぶりの高値水準を付けていたこともあり、戻り待ちの売りも出やすかった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言し、ハト派(緩和的)寄りの金融スタンスを改めて示したことなどが支えとなった。
 一方、26日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.7%安と3日ぶりに反落。25日の相場で上海総合指数が5.6%高と急伸し、昨年6月以来の高値水準を急回復していたため、反動売りが出た格好だ。ただ、中国の政策期待は根強い。上海総合指数の上昇率が一時1%を超える場面も見られた。ハイテクやバイオなどの新興企業株で構成される深セン創業板指数は0.7%高と続伸。同指数は22日、2018年10月に付けた安値からの上昇率が20%を超え、強気相場入りしたとの見方もある。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。昨夜の米株高が嫌気されそうだ。もっとも、大きく売り込む動きは想定しない。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕を来週(3月5日)に控え、中国の政策に対する期待感は根強い。
 なお、香港でも上場企業の決算発表が始まっている。本日は、香港交易所(388/HK)や東亜銀行(23/HK)が期末決算、新鴻基地産発展(16/HK)や新世界発展(17/HK)が中間決算を報告する予定だ。


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