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2019/05/02 08:53

売り先行か、米株安が重荷に 無料記事

◆休場明け2日の香港マーケットは、米株安が嫌気される展開か。
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.6%安と4日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%安と続落した。米利下げ観測が後退。この日まで開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利が予想通り据え置かれた。パウエル議長が会見で「現行の金融政策は適切」と発言したことを受け、「金融当局は近い将来、利下げに動く」との期待が後退している。トランプ米大統領はこれ以前に、利下げを促す発言を繰り返していた。
 一方、4月30日の本土株市場では、中国の政策期待を追い風に主要指標の上海総合指数が0.5%高と4日ぶりに反発。朝方公表された4月の中国製造業PMIが下振れるなか、当局が追加の景気刺激策を打ち出すとの思惑が広がった。これ以前に発表された1〜3月の経済指標が総じて市場予想を上回る内容だったことから、市場関係者の間では預金準備率引き下げ「打ち止め」観測が流れるなど、政府が景気対策を緩めるとの見方も浮上していた。もっとも、上値は限定的。本土市場はメーデーに伴い5月1日から3日まで休場となるため、買いを手控える動きも散見された。
 内部環境に目立った手がかりがみられないなか、本日の香港マーケットは神経質な値動きか。本土市場が連休となることに加え、香港では主要企業の四半期決算発表が一巡した。昨夜の米株安を嫌気した売りが先行しよう。


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