/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2018/10/22 09:05

上値の重い展開か、海外動向が不透明 無料記事

◆週明け22日の香港マーケットは、海外動向を気にしながら上値の重い展開か。
 外部環境はやや不透明。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と3日ぶりに反発したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%安と3日続落した。日用品のP&Gとクレジットカードのアメックスが好決算を明らかにし相場をけん引したが、全体として上値は重い。米利上げペースの加速が警戒されるなか、高PERの大型ハイテク株には売りが続いている。また、サウジアラビア政権に批判的なジャーナリストの殺害疑惑を背景に、同国と米国との関係悪化を不安視する状況も続いた。サウジは14日、「経済制裁を受ければ対抗措置をとる」と表明。世界最大の原油輸出国サウジが石油を戦略的に利用した場合、原油価格が高騰する恐れがある。
 一方、19日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が2.6%高と急反発した。「悪材料の出尽くし感」が広がる。取引時間中に公表された中国の7〜9月GDP成長率は予想を下回り、前四半期に続き減速した。ただ、今回の指標悪化は直近の下げである程度織り込み済み――との見方が浮上している。また、金融当局の「口先介入」も相場上昇を後押し。メディア各社は19日、中国人民銀行(中央銀行)、中国証券監督管理委員会、中国銀行保険監督管理委員会の各トップの発言を報道。うち人民銀の易綱総裁は、「株式市場のバリュエーションは現在、歴史的な低水準にある」と述べている。経済・金融担当の劉鶴副首相も同日、株式市場のセンチメント改善に向けて発言した。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。米金利動向や、サウジを巡る地政学リスクなどが気がかり材料。また、香港上場企業の決算発表がスタートするなか、業績動向を見極めたいとするスタンスも強まろう。本日は、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)や北京汽車(1958/HK)、中国建築国際集団(3311/HK)、あす23日は中国建設銀行(939/HK)や中国中煤能源(1898/HK)、華能国際電力(902/HK)などが第3四半期業績を公表する予定だ。
 本土マーケットは底堅く推移か。先週末の上昇幅が大きかったことで反動の売りが出そうだが、上述したように当局の強気発言が相場の下支え要因となろう。また、海外マネーの流入もプラス材料。本土・香港間の株式相互取引を通じた19日の売買では、香港経由の本土株買い越し額が約1カ月ぶりの高水準に達している。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース