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2018/12/12 09:15

しっかりか、米中通商協議の進展期待が追い風に 無料記事

◆12日の香港マーケットは、米中貿易摩擦の緩和期待でしっかりとした展開か。
 外部環境はそれほど悪くない。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.2%安と反落したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%高と続伸した。米中貿易摩擦の緩和期待が強まる。米メディアは11日、消息筋情報として「中国政府は米国からの輸入車にかかる25%の報復関税を撤廃し、従前の15%に引き下げることを検討している」と報じた。これを受け、欧米マーケットの自動車株が軒並み急伸している。また、中国商務部は11日朝方に「貿易問題担当の劉鶴副首相がムニューシン米財務長官、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と電話で会談した」と発表。詳細は明らかにされていないものの、米紙は「農産品購入、中国経済政策について話し合った」と伝えている。ただ、米予算編成を巡る与野党対立はネガティブ。メキシコ国境の「壁」建設に必要な予算を計上するにあたり、トランプ米大統領と野党・民主党の幹部が激論を交わし、トランプ氏は(予算不足による)政府閉鎖も厭わない姿勢を示した。米中通商協議の進展を受けてNYダウは一時1.5%高と上昇したが、引けにかけて値を消している。
 一方、11日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.4%高と反発。中国景気の先行き不安は重しとなったが、米中通商協議の進展が支えとなった。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、米中貿易摩擦の緩和期待が追い風。また、米国の要請で逮捕された中国華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副董事長兼CFOの保釈申請に対し、カナダの裁判所が11日、同氏の保釈を決定したこともひとまず安心材料と言えよう。本土マーケットも香港と同様に、堅調な展開となりそうだ。


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