2019/02/15 09:15
上値の重い展開か、米中協議の結果が気がかり
◆15日の香港マーケットは、米中協議の結果を気にしながら上値の重い展開か。
外部環境はやや不透明が残る流れとなっている。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%安と3日ぶりに反落した(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%高と小幅ながら5日続伸)。小売指標の悪化で米景気の先行き不安が浮上。昨年12月の米小売売上高は前月比1.2%減と低迷し、予想外のマイナスに落ち込んだ(予想は0.2%増)。約9年ぶりの大幅減少となっている。ただ、米中貿易交渉が進展している――との見方が根強く、売り込む動きは広がらなかった。
こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開となろう。米景気の先行き不安が浮上したことに加え、米中協議の結果も気がかりだ。交渉は順調に進んでいるとの観測はあるものの、一部では「知的財産権侵害の対策など、構造改革を巡る両国の隔たりは大きい」との声も聞かれる。結果を見極めたいとするスタンスが強まれば、買い手控え要因として意識されそうだ。
14日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.05%安と6日ぶりに小反落。利食い売り圧力が意識された。上海総合指数は13日まで急ピッチな上昇が持続し、足元では約4カ月ぶりの高値水準を回復している。また、下値も限定的。米政府が定めた制裁関税引き上げ期限が3月1日に迫るなか、米関係者の話として「期限の60日間先送りを検討する」との情報が14日昼近くに報じられた。14〜15日にかけた閣僚級通商協議は、北京で開かれている。
ただ、きょうの本土マーケットはしっかりか。米中協議の成り行きを気にしながらも、中国の政策や海外マネーの流入に対する期待感が続きそうだ。指数算出の米MSCIは、グローバル株価指数のA株組み入れ比率引き上げの検討の結果を月末に発表する予定。また、本土・香港間の株式相互取引を通じた売買では、香港経由の本土株売買が12営業日連続で買い越しで推移した。
外部環境はやや不透明が残る流れとなっている。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%安と3日ぶりに反落した(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%高と小幅ながら5日続伸)。小売指標の悪化で米景気の先行き不安が浮上。昨年12月の米小売売上高は前月比1.2%減と低迷し、予想外のマイナスに落ち込んだ(予想は0.2%増)。約9年ぶりの大幅減少となっている。ただ、米中貿易交渉が進展している――との見方が根強く、売り込む動きは広がらなかった。
こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開となろう。米景気の先行き不安が浮上したことに加え、米中協議の結果も気がかりだ。交渉は順調に進んでいるとの観測はあるものの、一部では「知的財産権侵害の対策など、構造改革を巡る両国の隔たりは大きい」との声も聞かれる。結果を見極めたいとするスタンスが強まれば、買い手控え要因として意識されそうだ。
14日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.05%安と6日ぶりに小反落。利食い売り圧力が意識された。上海総合指数は13日まで急ピッチな上昇が持続し、足元では約4カ月ぶりの高値水準を回復している。また、下値も限定的。米政府が定めた制裁関税引き上げ期限が3月1日に迫るなか、米関係者の話として「期限の60日間先送りを検討する」との情報が14日昼近くに報じられた。14〜15日にかけた閣僚級通商協議は、北京で開かれている。
ただ、きょうの本土マーケットはしっかりか。米中協議の成り行きを気にしながらも、中国の政策や海外マネーの流入に対する期待感が続きそうだ。指数算出の米MSCIは、グローバル株価指数のA株組み入れ比率引き上げの検討の結果を月末に発表する予定。また、本土・香港間の株式相互取引を通じた売買では、香港経由の本土株売買が12営業日連続で買い越しで推移した。