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2018/08/01 08:46

買い先行か、米株高と中国政策期待が追い風に 無料記事

◆1日の香港マーケットは、内外の好材料で買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%高と4日ぶりに反発した。「米中は貿易交渉の再開を検討している」と報じられるなか、投資家心理が改善。中国関連とされる建機のキャタピラーや航空機のボーイングなどが大きく買われた。主要企業の業績発表が進む中、好決算を発表した製薬のファイザーなども上げが目立っている。足元で株価が軟調だった「FAANG」と呼ばれるハイテク大手5社、フェイスブック、アップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、アルファベット(グーグル)も下げ止まりがみられる状況だ。アップルは引け後に4〜6月期決算を発表。売上高、1株利益が上振れし、携帯端末iPhone(アイフォーン)の販売も予想を上回った。同社株は時間外取引で上昇している。
 中国国内の環境も良好。7月31日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%高と5日ぶりに反発した。時価総額上位の銀行やエネルギー関連が買われ、指数を押し上げている。寄り付き前に公表された今年7月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)が下振れるなか、指数は続落でスタートしたものの、中盤に入り徐々に買いが優勢となった。
 なお、中国共産党は31日、習近平・国家主席の主宰で中央政治局会議を開催。下半期の重点政策を策定した。会議後の声明は、米国との通商問題を念頭に、積極的な財政政策で景気を下支えする方針を示している。また、レバレッジ解消に関しては、慎重なペースで継続すると表明した。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として買いが先行する可能性が高い。米国の株高と中国の政策期待が追い風だ。アップルのiPhone販売好調を受け、香港でも関連銘柄が物色されよう。
 本土マーケットもしっかりか。当局が景気重視スタンスに舵を切るなか、投資家のセンチメントも上向きそうだ。


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