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2018/12/04 09:02

しっかりか、原油相場の急反発と人民元相場の上昇が追い風に 無料記事

◆4日の香港マーケットは、原油相場の急反発と人民元相場の上昇が好感される流れか。
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%高とそろって続伸した。米中貿易戦争の休戦を材料に、アジアや欧州の主要株価指数が軒並み上昇した流れを継いでいる。1日に開催された米中首脳会談は、米国が中国への追加関税を猶予することや、中国が米国からの輸入を拡大することなどで合意した。中国銘柄とされる建機のキャタピラー、航空機のボーイングなどが急伸している。また、トランプ米大統領が2日、「中国が米国から輸入する自動車に課す税率40%の関税について、削減・廃止に合意した」とツイッターで明らかにしたことを手がかりに、自動車株も物色された。
 一方、週明け3日の本土株マーケットでは、主要指標の上海総合指数が2.6%高と大幅続伸。米中首脳の「休戦合意」を受け、投資家心理が上向いた。上海総合の構成銘柄は、ほぼ全面高で取引を終えている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開か。前日の上げ幅が大きかったため、利食い売り圧力は意識されるものの、米中関係の改善が引き続き支えとなろう。原油相場が急反発したことや(WTI原油先物は4.0%高)、人民元相場の上昇(オフショア人民元は約1カ月ぶりの元高水準)も追い風だ。本土マーケットも香港と同様に、堅調な推移を予想する。


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