/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2020/03/02 09:10

下値を探る展開か、中国PMIが予想以上の大幅悪化 無料記事

◆週明け2日の香港マーケットは、中国の景気悪化懸念で下値を探る展開か。
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.3%安と7日続落し、週間では12%超下落した。約9カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.01%高と小反発したものの、週間では約11%下げた。新型コロナウイルスの中国外での感染拡大が止まらず、世界経済の混乱が警戒された。世界保健機関(WHO)は2月28日、新型ウイルスに関し、世界全体の危険度を4段階で最高の「非常に高い」に引き上げると発表している。
 米ワシントン州で新型ウイルス感染による初の死者が週末に確認されたことを受け、2日早朝の時間外取引ではNYダウが急落している。
 一方、2月28日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が3.7%安と急反落。約3週ぶりの安値を付けた。WHOが27日、パンデミック(世界的流行)の可能性に言及するなか、世界経済の先行き不安が高まっている。
 中国の景況感も一段と悪化。週末29日に公表された2月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は35.7と予想以上に低下し、統計開始以来で最低を記録した。また、非製造業PMIは29.6に下振れし、統計開始以来、初めて景況判断の境目となる50を割り込んでいる。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは下値を探る展開となろう。上述したように、中国PMIの悪化が投資家心理を冷やしそうだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース