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2018/10/02 08:51

買い先行も上値の重い展開か、米中貿易摩擦の長期化を不安視 無料記事

◆休場明け2日の香港マーケットは、NYダウの続伸を好感し買いが先行しそうだが、米中貿易摩擦の長期間観測で上値の重い展開か。
 外部環境は良好と言える。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.7%高と3日続伸した(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%安と小反落)。北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し交渉が妥結したことを好感。米国とカナダは貿易交渉で合意し、すでに米と合意済みのメキシコを加えた3カ国の新しい協定が結ばれた。貿易関連の銘柄が買われ、ダウ平均を押し上げている。
 一方、中国国内には目立った手がかりがない。本土は国慶節に伴いマーケットが今週いっぱい休場となるため(1〜5日)、中国発のニュースフローに乏しい状況だ。なお、9月30日に公表された経済指標では、9月の製造業PMIが予想を下回る半面、同月の非製造業PMIは上振れている。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは買い先行も上値の重い展開か。香港休場中の米株が堅調だったことや、原油相場の続伸(WTI原油先物は一時、約3年10カ月ぶりの高値)はプラス材料となるが、米中貿易摩擦の長期化観測がマイナス材料となろう。トランプ米大統領は1日、中国との通商協議は「時期尚早と考えている」と述べた。


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