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2018/10/24 09:28

戻りを試す展開か、米株は下げ渋り 無料記事

◆24日の香港マーケットは、自律反発狙いの買いが相場を支える展開か。
 外部環境は不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.5%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安と反落した。米中貿易戦争の余波で、世界経済が停滞するとの懸念が強まっている。中国関連とされる建機大手キャタピラーと工業製品のスリーエム(3M)が急落。キャタピラーが報告した7〜9月期決算は上振れたものの、通期業績の見通しを据え置いたことが失望された。輸入関税の賦課により、原材料コストが増加しているという。3Mの四半期決算は予想を下回り、通期の1株利益見通しを下方修正された。ただ、下値は固い。NYダウは一時2.2%安まで売られていたが、好決算を発表した外食のマクドナルドや通信のベライゾン・コミュニケーションズが買われ、引けにかけて下げ幅を縮小した。
 一方、23日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が2.3%安と3日ぶりに反落。中国発の新規悪材料は見当たらないものの、直近の上昇ピッチが急だったことから戻り待ちの売りに押された格好だ。前日(22日)の上海総合指数は4.1%高と大幅続伸し(2営業日の上昇率は累計6.8%)、約2週ぶりの水準を回復していた。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは戻りを試す展開か。昨日のハンセン指数は3.1%安と急反落。前日の急伸(2.32%)分を吐き出し、それ以上に下げている。米株の下げ渋りを受け、自律反発狙いの買いが入る可能性が高い。また、香港上場企業の決算報告がスタートするなか、業績動向を手がかりにした物色もみられよう。本日は東江環保(895/HK)や天津創業環保集団(1065/HK)、安徽海螺水泥(914/HK)、あす25日は中国人寿保険(2628/HK)や中信銀行(998/HK)、万科企業(2202/HK)、中国アルミ(2600/HK)、中興通訊(763/HK)、海信科龍電器(921/HK)などが第3四半期業績を公表する。
 本土マーケットも堅調か。中国の政策に対する期待感が根強いなか、押し目を拾う動きが強まりそうだ。


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