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2018/09/24 08:38

売り先行か、米中貿易摩擦の長期化懸念が再燃 無料記事

◆週明け24日の香港マーケットは、米中摩擦の長期化懸念で売られる展開か。
 外部環境には好悪材料が入り混じる。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と4日続伸し、前日に続き史上最高値を更新したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%安と反落した。中国の内需刺激策を受け、中国関連とされるボーイングやキャタピラーなどが上昇。半面、金利高が逆風となるハイテク株には売りが広がった。今月25〜26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で今年3回目となる利上げ決定が確実視されるなか、米10年債利回りは約4カ月ぶりの高い水準で推移している。
 なお、米紙は21日、「中国政府は貿易問題を巡る米国との閣僚会議を拒否した」と報じている。閣僚級協議を今月下旬に開催することで両国は調整していたと伝えられていたが、米国の制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)が24日に発動されることもあり、「開催は難しい」との見方もあった。制裁関税第3弾は、米東部時間24日午前0時(日本時間同日午後1時)過ぎに発動される。
 一方、20日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.5%高と急反発し、約1カ月半ぶりの高値水準を回復した。政策期待が強まっている。内需の底上げを念頭に、中国は新たな「消費の成長分野」を探る方針だ。国務院(内閣に相当)は20日、「消費体制構造を改善し、個人消費潜在力をさらに引き出すための若干意見」を正式に公布している。このほか、「10月に預金準備率が引き下げられる」との観測が根強いこともプラスだ。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。米中貿易摩擦の長期化懸念が再燃する中で、投資家のリスク回避スタンスが強まりそうだ。
 なお、24日の本土マーケットは中秋節で休場。香港マーケットはあす25日が中秋節の振り替えで休場となる。


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