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2019/04/02 08:54

買い先行か、米中の指標改善を好感 無料記事

◆2日の香港マーケットは、米中の景気指標改善で買われる展開か。
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比1.3%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.3%高とそろって3日続伸した。NYダウは約半年ぶりの高値水準を回復している。米中で景況感が上向くなか、世界景気の鈍化懸念が薄らいだ。中国の経済指標上振れに続き、米国ではサプライマネジメント協会(ISM)が発表した3月の製造業景況感指数が予想を上回る上昇となっている。景気敏感株や金融株など幅広く物色された。また、米中通商協議の進展期待も根強く、建機大手のキャタピラーや航空機のボーイングなど、中国関連とされる銘柄群にも買いが継続している。
 一方、1日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.6%高と大幅続伸。昨年5月以来の高値水準を回復している。中国景気の先行きを楽観した買いが続く。3月31日に公表された3月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は、市場予想(49.6)を大きく上回る50.5で着地した。景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに回復している。李克強首相は「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」で28日、「今年に入り中国経済は安定的に推移し、3月は電力消費が2ケタ増となるなど改善が顕著だ」と演説した。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。内外の景気指標改善で投資家心理が上向いている。原油相場の上昇を手がかりに、エネルギー関連に買いが先行しそうだ(昨夜のWTI原油先物は2.4%上昇し、約5カ月ぶりの高値)。


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