2018/10/29 09:10
神経質な値動きか、米中企業の業績不安が逆風に
◆週明け29日の香港マーケットは、米中企業の業績不安が強まるなかで神経質な値動きか。
外部環境はややネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.2%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.1%安とそろって反落した。ハイテク大手の決算が失望される。アマゾン・ドット・コムが発表した7〜9月期決算では、売上高が伸び悩み、通期見通しも予想を下回った。同社株は8%安と急落している。また、アルファベット(グーグル)が報告した業績も売上高が下振れた。主力ハイテク株全般に売りが広がっている。なお、この日に公表された経済指標に関しては、7〜9月期の米GDP成長率(速報値)が予想を上回る半面、10月ミシガン大消費者信頼感指数は予想を下回った。
一方、26日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.19%安と3日ぶりに反落。新興国からの資金流出が警戒された。この日の外国為替市場では、中国やアジア新興国の通貨が対米ドルで軒並み下落している。なかでも人民元相場は、6.95台から6.97台に急落。2017年1月以来の安値水準に落ち込んだ。
こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。米ハイテク企業の業績不安とあわせ、香港上場企業の業績に対する懸念も強まっている。香港メディアは29日、「ハンセン指数構成銘柄50のうち、ハイテク企業を中心に27銘柄が過去3カ月内に各ブローカーによって業績見通しが下方修正された」と報じた。
なお、香港では上場企業の決算発表がピークを迎える。本日は中国銀行(3988/HK)や中国平安保険(2318/HK)、中銀香港(2388/HK)、海通証券(6837/HK)、比亜迪(1211/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、鞍鋼(347/HK)、江西銅業(358/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)、重慶鋼鉄(1053/HK)、中国海外発展(688/HK)、中国電信(728/HK)、大唐国際発電(991/HK)、あす30日は中国工商銀行(1398/HK)や中国農業銀行(1288/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、招商銀行(3968/HK)、中国民生銀行(1988/HK)、中信証券(6030/HK)、中国銀河証券(6881/HK)、華泰証券(6886/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中国中鉄(390/HK)、中国交通建設(1800/HK)、中国中車(1766/HK)、中聯重科(1157/HK)、中国石油天然気(857/HK)、中国石油化工(386/HK)、中国神華能源(1088/HK)、中海油田服務(2883/HK)、万洲国際(288/HK)、中国国際航空(753/HK)、中国南方航空(1055/HK)、澳門博彩HD(880/HK)、中遠海運能源運輸(1138/HK)、中遠海運発展(2866/HK)、中遠海運HD(1919/HK)、イ柴動力(2338/HK)などが第3四半期業績を公表する。
本土マーケットも上値の重い展開か。下値では「国家隊(政府系ファンドなど)」が買い介入するとの思惑は根強いが、中国景気の先行き不安がくすぶるなかで、積極的に買い進む動きは限定的となろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.2%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.1%安とそろって反落した。ハイテク大手の決算が失望される。アマゾン・ドット・コムが発表した7〜9月期決算では、売上高が伸び悩み、通期見通しも予想を下回った。同社株は8%安と急落している。また、アルファベット(グーグル)が報告した業績も売上高が下振れた。主力ハイテク株全般に売りが広がっている。なお、この日に公表された経済指標に関しては、7〜9月期の米GDP成長率(速報値)が予想を上回る半面、10月ミシガン大消費者信頼感指数は予想を下回った。
一方、26日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.19%安と3日ぶりに反落。新興国からの資金流出が警戒された。この日の外国為替市場では、中国やアジア新興国の通貨が対米ドルで軒並み下落している。なかでも人民元相場は、6.95台から6.97台に急落。2017年1月以来の安値水準に落ち込んだ。
こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。米ハイテク企業の業績不安とあわせ、香港上場企業の業績に対する懸念も強まっている。香港メディアは29日、「ハンセン指数構成銘柄50のうち、ハイテク企業を中心に27銘柄が過去3カ月内に各ブローカーによって業績見通しが下方修正された」と報じた。
なお、香港では上場企業の決算発表がピークを迎える。本日は中国銀行(3988/HK)や中国平安保険(2318/HK)、中銀香港(2388/HK)、海通証券(6837/HK)、比亜迪(1211/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、鞍鋼(347/HK)、江西銅業(358/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)、重慶鋼鉄(1053/HK)、中国海外発展(688/HK)、中国電信(728/HK)、大唐国際発電(991/HK)、あす30日は中国工商銀行(1398/HK)や中国農業銀行(1288/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、招商銀行(3968/HK)、中国民生銀行(1988/HK)、中信証券(6030/HK)、中国銀河証券(6881/HK)、華泰証券(6886/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中国中鉄(390/HK)、中国交通建設(1800/HK)、中国中車(1766/HK)、中聯重科(1157/HK)、中国石油天然気(857/HK)、中国石油化工(386/HK)、中国神華能源(1088/HK)、中海油田服務(2883/HK)、万洲国際(288/HK)、中国国際航空(753/HK)、中国南方航空(1055/HK)、澳門博彩HD(880/HK)、中遠海運能源運輸(1138/HK)、中遠海運発展(2866/HK)、中遠海運HD(1919/HK)、イ柴動力(2338/HK)などが第3四半期業績を公表する。
本土マーケットも上値の重い展開か。下値では「国家隊(政府系ファンドなど)」が買い介入するとの思惑は根強いが、中国景気の先行き不安がくすぶるなかで、積極的に買い進む動きは限定的となろう。
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