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2019/04/30 09:58

神経質な展開か、中国PMIが気がかり材料に 無料記事

◆30日の香港マーケットは、中国指標をにらみながら神経質な展開か。
 外部環境は良好と言える。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.04%高と小幅ながら続伸した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.19%高と3日続伸し、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500種指数とともに2営業日連続で史上最高値を更新している。米消費指標の上振れがプラス。3月の個人消費支出は予想を上回り、約10年ぶりの大幅な伸びを記録した。先週公表された1〜3月期GDP成長率が大きく上振れたこともあり、米景気の堅調さが改めて意識されている。ただ、全体としては上値が重い。今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)終了後の政策金利発表や、4月の米雇用統計公表が控えていることもあり、模様眺めのスタンスが漂った。
 一方、29日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.8%安と3日続落。連休を前に積極的な買いが手控えられた。中国では今週、5月1〜3日がメーデー休場となる(香港は1日のみ休場)。また、30日には4月の製造業PMIが公表される予定で、結果を見極めたいとするスタンスも強まった。
 本日朝方(日本時間10時ごろ)に発表される製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)に関しては、直前の市場コンセンサス予想が50.5と前月と同水準で着地する見込み。また、取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に発表される同月の財新中国製造業PMI(民間集計・発表)については、前月の50.8から50.9にやや上昇するとの予測だ。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは中国指標をにらみながらの展開か。直近で公表された景気指標が総じて良好だったこともあり、大きく下振れることがあれば売り要因となる恐れがある。


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