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2018/09/21 08:57

買い先行か、NYダウの最高値更新が好材料 無料記事

◆21日の香港マーケットは、NYダウの最高値更新が好感される展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.0%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%高と反発した。NYダウは約8カ月ぶりに史上最高値を更新している。米中貿易問題を巡る緊張が薄らぐなか、投資家心理が一段と上向いた。中国政府は広範囲の輸入関税引き下げを計画していると関係者が匿名を条件に述べた――と伝わっている。航空機のボーイングや建機のキャタピラーなど、中国での売上比率が大きい銘柄群にこの日も買いが続いた。また、経済指標の改善もプラス材料。フィラデルフィア連銀が発表した9月の製造業景況指数が市場予想を大幅に上回り、米新規失業保険件数(週間)は予想に反して前週から減少している。米景気の拡大が継続していると受け止められた。
 一方、20日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.06%安と3日ぶりに反落したが、大きく売り込む動きとはならず、プラス圏で推移する場面もみられた。指数は前日までの急ピッチな上昇で約2週ぶりの高値水準を回復していたこともあり、戻り待ちの売りに押された格好だ。米中貿易戦争の過度な警戒感が後退していることや、中国の緩和期待が高まっていることが相場を下支えしている。「10月に預金準備率が引き下げられる」との観測が根強いことがプラスだ。銀行株など大型株の一角が物色され、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.01%高と小幅ながらプラス圏で終了した。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。NYダウが最高値を更新するなかで、投資家のリスク許容度も高まると予想される。週末ということもあり、直近の上昇を受けた利食い売りが出そうだが、押し目を拾う動きもあろう。
 本土マーケットは買い戻しが先行する流れか。インデックス開発世界大手の英FTSEラッセルが本日にも、A株を国際指数に採用するとの見通しが好材料。実現すれば、約3兆人民元の資金流入が期待できるとの試算もある。
 なお、週明け24日の本土マーケットは中秋節で休場。香港マーケットは翌25日が中秋節の振り替えで休場となる。


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