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2019/01/08 10:12

しっかりか、米中通商交渉の進展期待が追い風に 無料記事

◆8日の香港マーケットは、米中通商交渉の進展期待が追い風となる流れか。
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高とそろって続伸した。米中通商協議を巡る楽観的な見方が投資家のセンチメントを上向かせている。米中両国による次官級の貿易協議が7日、北京で開始されるなか、ロス米商務長官は同日、「中国と米国、双方が受け入れられる合理的な解決策が得られる可能性は高い」と発言した。また、原油相場が6日続伸したことも、関連銘柄のポジティブ材料となっている。
 一方、7日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.7%高と続伸。当局の景気テコ入れ策に対する期待感が追い風となった。中国人民銀行(中央銀行)は4日夜、預金準備率を1ポイント下げると発表(1月15日と25日に0.5ポイントずつ実施)。このほか、大型インフラ投資案件の政府認可も加速している。現地メディアが5日報じたところによれば、国家発展改革委員会は今年1月の第1週に、大型案件2件を承認。その規模は総額3786億人民元(約5兆9780億円)に上った。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。直近の上昇が急ピッチなため戻り待ちの売り圧力は意識されるものの、米中通商交渉の進展期待が相場の支援材料となろう。本土マーケットについても、当局の景気下支えスタンスを追い風に買いが継続しそうだ。


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