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2019/03/28 09:13

売り先行か、世界経済の先行きに不透明感 無料記事

◆28日の香港マーケットは、世界経済の先行きを不安視した売りが先行する流れか。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%安と3日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.6%安と反落した。景気の先行きに対する警戒感が強まっている。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は27日、ユーロ圏の経済見通しに言及し、依然として景気下振れリスクがあるとの認識を示した。また、米10年債利回りは再び低下。約1年3カ月ぶりの水準まで下落し、景気後退の前兆とされる「逆イールド(長短金利の逆転)」が進むと不安視された。1月の米貿易赤字幅が予想以上に縮小したことを好感した買いが先行したものの、指数はほどなくマイナスに転じている。
 一方、27日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.9%高の3022.72ポイントと3日ぶりに反発。直近の急ピッチな下げを受けて、自律反発狙いの買いが入った。26日の上海総合指数は心理的節目の3000ポイントを割り込み、約2週ぶりの安値を付けていた。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられる展開か。上述したように、世界景気の先行き不安が売り材料視されそうだ。香港では主要企業の決算発表が終盤に入り、さえない業績を明らかにした銘柄群に売りが先行する恐れがあろう。
 なお本日は、中国工商銀行(1398/HK)や中国再保険集団(1508/HK)、中国信達資産管理(1359/HK)、中国華融資産管理(2799/HK)、青島ビール(168/HK)、中国通信服務(552/HK)、中国民航信息網絡(696/HK)、創維数碼HD(751/HK)、海信家電集団(921/HK)、大唐国際発電(991/HK)、永利澳門(1128/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、華虹半導体(1347/HK)、中国中車(1766/HK)、北京金隅集団(2009/HK)、中国アルミ(2600/HK)、上海医薬集団(2607/HK)、保利協キン能源HD(3800/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)などが期末決算を発表する予定だ。


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