2018/11/15 09:16
売り先行か、米株安が逆風に
◆15日の香港マーケットは、外部環境の悪化で売りが先行する展開か。
外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%安と4日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%安と反落した。米アップルが5日続落と下げ止まらず、投資家心理の重荷となっている。同社に部品供給する複数のサプライヤーが売上高見通しを相次いで引き下げるなか、「iPhone」販売の鈍化を懸念した売りが続いた。金融緩和の期待も後退。野党・民主党の有力議員が金融規制緩和に否定的な発言をし、「ねじれ議会」の悪影響が懸念された。
一方、14日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.9%安と3日ぶりに反落。原油相場の下落基調が逆風となった。WTI原油先物は12日続落を記録し、約1年ぶりの安値水準に落ち込んでいる。トランプ米大統領がサウジアラビアなどに対し、原油減産をけん制する発言を強めるなか、相場の先安観が広がった。なお、13日引け後から14日にかけて公表された中国経済指標はまちまちの内容。10月の小売売上高や新規融資が下振れる一方、同月の鉱工業生産高や1〜10月の固定資産投資は事前予想を上回った。当局がインフラ投資を加速させている実態は明らかになったものの、小売売上高の伸び率が今年5月以来の低水準に落ち込むなど中国経済の鈍化も警戒される状況だ。
こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。昨夜のWTI原油先物は13日ぶりに反発したものの、先安観は払しょくされていない。米アップル株の続落を受け、香港でもハイテク関連に売りが広がりそうだ。
なお、昨日引け後に公表された騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の7〜9月期決算では、純利益が前年同期比30%増と市場予想を大幅に上回った。売上高は四半期ベースで過去最高を記録している。
本土マーケットも神経質な値動きか。国内消費に陰りがみられるなかで、中国景気の先行きが改めて不安視されそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%安と4日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%安と反落した。米アップルが5日続落と下げ止まらず、投資家心理の重荷となっている。同社に部品供給する複数のサプライヤーが売上高見通しを相次いで引き下げるなか、「iPhone」販売の鈍化を懸念した売りが続いた。金融緩和の期待も後退。野党・民主党の有力議員が金融規制緩和に否定的な発言をし、「ねじれ議会」の悪影響が懸念された。
一方、14日の中国本土マーケットでは、主要指標の上海総合指数が0.9%安と3日ぶりに反落。原油相場の下落基調が逆風となった。WTI原油先物は12日続落を記録し、約1年ぶりの安値水準に落ち込んでいる。トランプ米大統領がサウジアラビアなどに対し、原油減産をけん制する発言を強めるなか、相場の先安観が広がった。なお、13日引け後から14日にかけて公表された中国経済指標はまちまちの内容。10月の小売売上高や新規融資が下振れる一方、同月の鉱工業生産高や1〜10月の固定資産投資は事前予想を上回った。当局がインフラ投資を加速させている実態は明らかになったものの、小売売上高の伸び率が今年5月以来の低水準に落ち込むなど中国経済の鈍化も警戒される状況だ。
こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。昨夜のWTI原油先物は13日ぶりに反発したものの、先安観は払しょくされていない。米アップル株の続落を受け、香港でもハイテク関連に売りが広がりそうだ。
なお、昨日引け後に公表された騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)の7〜9月期決算では、純利益が前年同期比30%増と市場予想を大幅に上回った。売上高は四半期ベースで過去最高を記録している。
本土マーケットも神経質な値動きか。国内消費に陰りがみられるなかで、中国景気の先行きが改めて不安視されそうだ。
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