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2019/03/26 08:53

上値の重い展開か、決算動向で選別物色も 無料記事

◆26日の香港マーケットは、世界景気の減速懸念で上値の重い展開か。
 外部環境は依然として不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と反発したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%安と続落した。先週末に急落した反動による買い戻しがみられたものの、世界景気の先行き懸念がくすぶるなかで上値は重い。米国で約11年半ぶりに「逆イールド(長短金利の逆転)」が発生し、中国やドイツ、カナダ、メキシコ、トルコなどにも長短金利の逆転は広がっている(逆イールドは一般に景気後退を示唆する)。
 一方、25日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.0%安と3日ぶりに反落。欧米指標の下振れで世界的な景気懸念が強まるなか、リスク回避の売りが広がった。中国の政策期待は根強く、指数は下げ幅を縮小させる場面がみられたものの、終盤に入り改めて売りの勢いが増している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。前日の急落を受けた自律反発狙いの買いが先行する可能性はあるものの、買い進む材料にも乏しい。目先は業績動向に着目した選別物色となろう。香港では本日、華潤置地(1109/HK)や世茂房地産HD(813/HK)、中国恒大集団(3333/HK)、中国食品(506/HK)、復星国際(656/HK)、網龍網絡HD(777/HK)、中信銀行(998/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、広発証券(1776/HK)、華電国際電力(1071/HK)、華晨中国汽車HD(1114/HK)、大連港(2880/HK)、中国龍工HD(3339/HK)、株洲中車時代電気(3898/HK)などが期末決算を報告する予定だ。
 なお前日引け後に通期決算を報告した銘柄では、イ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)が予想を上回る増益。万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)と康師傅HD(ティンイー:322/HK)は増益だったが予想には届かず、衆安在線財産保険(6060/HK)は予想以上に赤字幅が拡大している。


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