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2018/12/13 09:12

買い先行か、米中通商対立の改善期待が追い風 無料記事

◆13日の香港マーケットは、米中通商対立の改善期待で買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.6%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高と3日続伸した。米中通商交渉の楽観見通しが強まっている。米メディアは12日、トランプ政権が撤回を求めている(製造強国を目指す)「中国製造2025」戦略について、中国政府は見直すことを検討している――との観測を報じた。前日には、米輸入車の報復関税が撤廃される可能性が伝えられるなど、米中対立の改善を期待する報道が相次いでいる。
 一方、12日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%高と続伸。米中の通商対立が改善しつつあることに加え、中国の政策期待も高まっている。今週末から「中央経済工作会議」が開かれる見通し――と伝わった。一段の減税推進や財政支出の拡大などが議題に上るとみられている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは買いが先行する流れか。上述したように、米中通商交渉の妥結に向けた動きが好感されそうだ。また、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)傘下の音楽配信子会社、テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ(騰訊音楽娯楽集団、以下TME)のADRがNY市場に12日上場し、公開価格比7.7%高で初日の取引を終えるなど好スタートを切ったこともテンセント株や他のハイテク株の追い風となろう。本土マーケットも香港と同様に、しっかりとした値動きとなりそうだ。


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