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2019/04/17 09:13

買い先行か、中国GDPの発表は波乱要因にも 無料記事

◆17日の香港マーケットは、海外株高を追い風に買い先行が予想されるものの、中国指標の内容によっては伸び悩む展開もありそうだ。
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウとハイテク株比率の大きいナスダック指数がそろって前日比0.3%高と反発した。主要企業の四半期決算発表が進むなか、好業績銘柄の物色が相場を支えている。予想を上回る利益を計上した銘柄群では、医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンや資産運用のブラックロックなどの上げが目立った。また、4月のドイツZEW景況感指数が予想以上に改善。欧州市場の主要株価指数も軒並み上昇した。
 一方、16日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.4%高と4日ぶりに反発。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給を受けて投資家心理が上向いた。人民銀はこの日、19営業日ぶりに公開市場操作(オペ)を再開し、市場に資金を供給。流動性のひっ迫懸念が薄らいだ。
 本日(17日)は取引時間中(日本時間午前11時ごろ)に、第1四半期(1〜3月)のGDP成長率や3月の重要経済統計(鉱工業生産や小売売上高など)が発表される。注目のGDP成長率に関しては、前四半期(18年10〜12月)の6.4%をやや下回る6.3%に減速するとの見方が市場のコンセンサスだ。中国政府は19年のGDP成長目標を「6.0〜6.5%」に設定している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてはしっかりか。上述したように、海外株高が追い風となる。ただ、中国経済指標の内容には注意したい。結果次第では波乱要因となる恐れもあろう。


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