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2025/04/02 08:46

神経質な値動きか、米政権は「相互関税」発表へ 無料記事

◆2日の香港マーケットは、「トランプ関税」の警戒感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。米ホワイトハウスは1日、トランプ米大統領が2日に発表する貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」は、即時に発効すると発表した。全ての輸入車に対する追加関税に関しても、予定通り3日に発動すると改めて強調している。欧州連合(EU)は同日、米関税賦課が実行された場合、幅広い選択肢で報復する考えを示した。貿易戦争のエスカレートが世界のサプライチェーン(供給網)を混乱させ、景気を冷え込ませるとの懸念が強まっている。
 1日の米株市場はまちまち。主要指標のNYダウが前日比0.02%安と小反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.87%高と5日ぶりに反発している。経済指標の悪化で消費関連などが売られたものの、利下げ期待でハイテクの一角には買いが入った。3月のISM製造業景況指数は49.0に低下。景況判断の境目となる50をを割り込み、今年初めて縮小圏に入った。2月の雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が予想を下回っている。こうした中、 米債券市場では、米10年債利回りの低下が続き(債券価格は3日続伸)、一時、約1カ月ぶりの低水準を付けた。
 中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.5%高と3日ぶりに反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、網易(ネットイース:NTES/NASDAQ、9999/HK)が3.3%高、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)と蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)がそろって1.8%高と上げが目立っている。
 商品相場は、WTI原油先物が0.4%安と反落し、金先物が0.1%安と3日ぶりに反落。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要産品が概ね下げた。
 一方、内部環境は悪くない。中国景況感が改善したうえ、金融緩和の期待も高まっている。1日公表された民間集計による3月の財新・中国製造業PMIに関しては、市場予想(50.6)を上回る51.2に上昇した。それに先立つ3月31日に発表された国家統計局による3月の中国景況感指数に関しても、製造業PMIと非製造業PMIが予想をそれぞれ上回っている。中国金融政策を巡っては、外電が2日、「中国人民銀行(中央銀行)は早ければ4月内にも、預金準備率を引き下げる」とするエコノミスト調査の結果を報じた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。トランプ氏が2日(日本時間3日早朝)、「相互関税」について発表することが気がかり材料となる。様子見ムードが広がりそうだ。


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