2025/03/31 08:56
売り先行か、外部環境が不透明 
◆週明け31日の香港マーケットは、外部環境の悪化で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はネガティブ。米経済のスタグフレーション(景気の停滞とインフレの進行)が不安視されている。米ミシガン大学が28日公表した3月の消費者態度指数(確報値)は57.0と予想外に速報値(57.9)から下方修正され、2022年11月以来で最低となった。また、1年先の期待インフレ率(確報値)は4.1%となり、予想外に速報値(3.9%)から上昇し、22年11月以来の高水準となっている。そのほか商務省が発表した2月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)は前月比0.4%上昇と、予想(0.3%上昇)を上回った。
28日の米株市場は、投資家のリスク回避スタンスが強まり、主要指標のNYダウが前日比1.7%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.7%安とそろって3日続落した。市場では「トランプ関税」の影響でインフレが更に進み、景況感も悪化すると不安視されている。
中国銘柄も急落。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は3.1%安と3日ぶりに反落した。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が8.2%安、微博(ウェイボー:WB/NASDAQ、9898/HK)が6.2%安、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が5.8%安、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が5.1%安と下げが目立っている。
米債券市場では、米10年債利回りが低下(債券価格は3日ぶり反発)。米景気懸念が高まり、安全資産としての債券が買われた。
商品相場は、WTI原油先物が0.8%安と3日ぶりに反発する一方、金先物は0.8%高と続伸し、連日で史上最高値を更新した。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要産品が全面安となっている。
一方、内部環境は悪くない。中国銀行(バンク・オブ・チャイナ:3988/HK)など国有大手4行は、総額で最大5200億人民元(約10兆7000億円)の資本増強を計画している(大半を財政部が引き受け)。銀行が金融緩和による利益縮小や不良債権の増加に直面する中、資本増強で経営を安定化させる狙いだ。市場には、中国人民銀行(中央銀行)が利下げを含む金融緩和を打ち出すとの見方も広がっている。
なお、中国では朝方(日本時間10時半ごろ)、3月の製造業PMI(国家統計局などが集計)と非製造業PMIが公表される予定。最新の市場コンセンサスでは、製造業PMIが前月の50.2→50.4、非製造業PMIが前月の50.4→50.6に上向くとの見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行しそうだ。内部環境は良好と言えるが、外部環境の悪化が重しとなる。また、貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」の発動を4月2日に控えていることも不安材料だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はネガティブ。米経済のスタグフレーション(景気の停滞とインフレの進行)が不安視されている。米ミシガン大学が28日公表した3月の消費者態度指数(確報値)は57.0と予想外に速報値(57.9)から下方修正され、2022年11月以来で最低となった。また、1年先の期待インフレ率(確報値)は4.1%となり、予想外に速報値(3.9%)から上昇し、22年11月以来の高水準となっている。そのほか商務省が発表した2月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)は前月比0.4%上昇と、予想(0.3%上昇)を上回った。
28日の米株市場は、投資家のリスク回避スタンスが強まり、主要指標のNYダウが前日比1.7%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.7%安とそろって3日続落した。市場では「トランプ関税」の影響でインフレが更に進み、景況感も悪化すると不安視されている。
中国銘柄も急落。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は3.1%安と3日ぶりに反落した。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が8.2%安、微博(ウェイボー:WB/NASDAQ、9898/HK)が6.2%安、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が5.8%安、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が5.1%安と下げが目立っている。
米債券市場では、米10年債利回りが低下(債券価格は3日ぶり反発)。米景気懸念が高まり、安全資産としての債券が買われた。
商品相場は、WTI原油先物が0.8%安と3日ぶりに反発する一方、金先物は0.8%高と続伸し、連日で史上最高値を更新した。ロンドン金属取引所(LME)では、銅やアルミなど主要産品が全面安となっている。
一方、内部環境は悪くない。中国銀行(バンク・オブ・チャイナ:3988/HK)など国有大手4行は、総額で最大5200億人民元(約10兆7000億円)の資本増強を計画している(大半を財政部が引き受け)。銀行が金融緩和による利益縮小や不良債権の増加に直面する中、資本増強で経営を安定化させる狙いだ。市場には、中国人民銀行(中央銀行)が利下げを含む金融緩和を打ち出すとの見方も広がっている。
なお、中国では朝方(日本時間10時半ごろ)、3月の製造業PMI(国家統計局などが集計)と非製造業PMIが公表される予定。最新の市場コンセンサスでは、製造業PMIが前月の50.2→50.4、非製造業PMIが前月の50.4→50.6に上向くとの見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行しそうだ。内部環境は良好と言えるが、外部環境の悪化が重しとなる。また、貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」の発動を4月2日に控えていることも不安材料だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。