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2018/12/28 09:13

神経質な値動きか、新規の買い材料に乏しく 無料記事

◆28日の香港マーケットは、新規の買い材料に乏しい中で神経質な値動きか。
 外部環境には不透明感が漂う。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが一時600米ドル超下落し、終値では前日比で260米ドル(1.1%高で続伸)の上昇に転じるなど荒い値動きを見せた(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%高と続伸)。米政府機関の一部閉鎖や米中関係の悪化懸念など、懸念材料は続いている。中国通信設備メーカー大手の華為技術(Huawei)と中興通訊(ZTE:763/HK)に対し、米国は締め出しを強化するもよう――などと外電が27日、消息筋情報として伝えた。ただ、今年後半に入ってからの下落基調で値ごろ感も強まる状況。押し目を拾う動きが散見されるとの指摘もあった。
 一方、27日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.6%安と3日続落し、終値ベースでは約4年1カ月ぶりの安値水準を付けた。中国景気の先行きが不安視される状況。この日公表された全国工業企業の11月利益総額は、前年同月比で1.8%減となり、約3年ぶりにマイナス成長に転じた。個別では、時価総額上位の中国石油化工(600028/SH)が6.8%安と急落。全体相場の重しとなっている。「傘下企業の役員2人が業務上の理由で停職された」と報じられるなか、投資家に動揺が走った。巨額損失を計上した責任を問われた――とするうわさが流れている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。新規の買い材料に乏しいなか、中国景気の先行き不安や米中関係の悪化懸念などが引き続き相場の重しとして意識されそうだ。
 本日が年内の最終商いとなる本土マーケットも上値の重い展開か。直近の下げが急ピッチだったこともあり、自律反発狙いの買いは入りそうだが、連休を前に上値を買い進む動きは限定的となろう。なお、本土市場の取引再開は1月2日となる。


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