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2018/10/08 09:03

神経質な値動きか、米金利の上昇基調を嫌気 無料記事

◆週明け8日の香港マーケットは、米金利の上昇基調が嫌気される展開か。
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.7%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.2%安とそろって続落した。米金利上昇が引き続きマイナス材料となっている。この日公表された9月の米雇用統計では、失業率が3.7%となり、48年9カ月ぶりの低い水準だった。これを受け、米10年債利回りはおよそ7年5カ月ぶりの高い水準に上昇。高PERの大型ハイテク株が売られた。
 一方、中国国内にはプラス材料がある。中国人民銀行(中央銀行)は7日、今年4回目となる一部銀行を対象とした預金準備率の引き下げに動いた。米中貿易戦争の長期化観測が強まるなか、国内経済のテコ入れを図る狙いがある。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の政策に対する期待感はあるものの、米金利の上昇基調が懸念される。また、国慶節連休明けとなる本土市場の動きも気がかりだ。
 本土マーケットは、好悪材料が入り混じるなかで方向感を欠く展開か。休場中に発表された中国製造業PMIの下振れや、香港や海外の株安を嫌気した売りが先行しそうだが、人民銀の金融緩和策を好感した買いが入る可能性もあろう。


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