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2019/03/18 08:55

しっかりか、米金利の低下と中国の政策期待が支えに 無料記事

◆週明け18日の香港マーケットは、米金利の低下と中国の政策期待でしっかりとした展開か。
 外部環境は落ち着いている。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.5%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高と4日ぶりに反発した。緩和的金融政策の持続が期待される。今年2月の米鉱工業生産や3月のNY連銀製造業景況指数が下振れるなか、「米金融当局は利上げに踏み切りにくい」との見方が広がった。また、米中通商交渉を巡り、関係者が協議を継続していると伝わったことも投資家の買い安心感につながっている。米10年債利回りが急低下し、金利安がメリットとなるハイテク株が買われた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.9%上昇し、他の指数をアウトパフォーム。終値ベースでは、約半年ぶりの高値水準を回復している。
 一方、15日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.0%高と3日ぶりに反発。中国の減税方針などが好感された。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が午前に閉幕し、その後の記者会見で李克強首相は、4月1日付で増値税(付加価値税)を引き下げ、5月1日付で社会保険料を軽減するなどと発言している。米中通商協議を巡る不透明感も後退。中国メディアは15日、「劉鶴副首相が14日早朝に、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官と3回目の電話協議に臨んだ」と報じている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、内外環境が安定している。政策で恩恵を受けやすい銘柄群などに、押し目を拾う動きが継続しよう。
 なお、香港では上場企業の決算発表が本格化。本日は鞍鋼(347/HK)や四環医薬HD集団(460/HK)、石薬集団(1093/HK)、碧桂園HD(2007/HK)、TCL電子HD(1070/HK)など、あす19日は舜宇光学科技(2382/HK)や小米集団(1810/HK)、金鷹商貿集団(3308/HK)、恒安国際集団(1044/HK)、華能国際電力(902/HK)、龍源電力集団(916/HK)、昆侖能源(135/HK)、中国電信(728/HK)などが期末決算を報告する予定だ。


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