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2019/04/16 09:02

売り先行も下値の固い展開か、中国景気の鈍化懸念薄らぐ 無料記事

◆16日の香港マーケットは、売り先行も中国景気の過度な鈍化懸念後退で下値の固い展開か。
 外部環境はそれほど悪くない。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウとハイテク株比率の大きいナスダック指数がそろって前営業日比0.1%安と反落したが、大きく売り込む動きは見られなかった。四半期決算の内容が嫌気され、金融大手ゴールドマン・サックス(GS)が急落し、全体相場の重しとなっている。GSが公表した1〜3月期業績では、1株利益は予想を上回ったものの、純営業収益が予想以上に減少した。主要業務のほぼ全てが減収を強いられている。ただ、NY連銀製造業景況指数が予想以上に上向くなか、NYダウは下げ渋りをみせた。
 一方、週明け15日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%安と3日続落。中国景気の先行き楽観などで上海総合指数は一時2%上昇したものの(年初来高値に接近)、上値は重く、引けにかけてマイナスに転じている。今週は17日に3月の重要経済統計(鉱工業生産や小売売上高など)や第1四半期GDP成長率が公表されることもあり、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の固い展開か。米金融大手のさえない決算などは逆風となるものの、中国景気の先行き楽観が相場を支えよう。直近で公表された経済指標は、総じて景気改善の兆しが見られる状況だ。李克強首相も訪問中のクロアチアで12日、3月以降の経済指標に前向きな変化があったとして、今年の成長目標達成に自信を示した。


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