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2019/04/15 08:53

買い先行か、内外環境が改善 無料記事

◆週明け15日の香港マーケットは、内外環境の改善で買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.0%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%高とそろって反発した。米企業の業績期待が強まる。主要企業の四半期決算発表がスタートするなか、大手金融のJPモルガン・チェースが公表した1〜3月期業績では、純利益が過去最高を記録し、市場予想も上回った。これから決算報告する金融大手にも買いが広がり、指数を押し上げている。また、中国で3月の輸出と同月の新規融資額が大幅に予想を上回り、ユーロ圏で2月の鉱工業生産指数が予想ほど落ち込まなかったことも買い安心感につながった。欧州市場の主要株価指数も軒並み上昇している。
 一方、12日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.04%安と小幅ながら続落。主要経済指標の発表を前に、動意を欠いた。中国では3月の重要経済統計(12日に貿易統計、15日までに金融統計、17日に鉱工業生産や小売売上高など)や、第1四半期GDP成長率(17日)が相次いで公表される予定だ。引け近くに公表された輸出入統計では、輸出の伸びが大幅に上振れ。指数はプラス圏に浮上したものの、ほどなく失速した。輸入が予想外のマイナス成長に落ち込むなか、内需の弱さが連想された。
 なお、12日引け後に発表された金融統計では、国内金融機関の人民元建て新規融資が予想を上回った。前月実績と比較し、2倍以上に膨らんでいる。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは、欧米株高の流れを継ぎしっかりとした展開となりそうだ。人民元相場の安定や、原油相場の反発もプラス材料となろう。


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