◆年明け初商い2日の香港マーケットは、米国の株高と中国の政策期待で底堅い展開か。
　外部環境は良好と言える。12月31日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.2％高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8％高と4日続伸した。米中通商交渉の進展期待が相場を支える。トランプ大統領は29日、習近平国家主席と電話協議した。協議後、トランプ氏は自身のツイッターに「交渉は大きな進展をみせている」と投稿している。
　一方、中国国内では、景気減速の警戒感が続く。年末に公表された18年12月の経済指標では、製造業PMI（国家統計局などが集計・発表）が49.4に下振れし（予想は50.0）、2年10カ月ぶりに節目の50を割り込んだ。ただ同時に、政策期待も強まる状況。当局は景気下支えのため、一段の金融緩和に踏み切るとの見方も浮上した。
　こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として底堅い展開か。米国の株高や、中国の政策期待が追い風となろう。本土マーケットも香港と同様に、政策に対する期待感が支えとなりそうだ。
　なお本日は、取引時間中（日本時間10時45分ごろ）に18年12月の財新中国製造業PMI（民間集計）が公表される予定。事前の市場コンセンサス予想では、前月の50.2と同水準で着地するとみられている。先行して国家統計局が発表した同月のPMIが下振れただけに、注目度が高まりそうだ。


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