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2020/11/13 09:08

世界経済の不透明感で上値の重い展開か、決算上振れのテンセントは注目 無料記事

◆13日の香港マーケットは、新型コロナ感染再拡大による世界経済の不透明感が重しとなる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%安と反落した。欧米で新型コロナウイルス感染が再加速し、経済回復の足かせになると懸念されている。英国では新規感染者数が過去最多を連日で更新し、米国ではイリノイなど13州が過去2週間で新規感染者数が倍増したことが明らかにされた。また、「トランプ米政権は景気対策交渉から距離を置きつつある」と複数関係者の話として報じられたこともマイナス材料となっている。
 米中関係を巡る警戒感もくすぶる状況。トランプ米大統領は12日、米国の投資家が中国軍と関連のある企業に投資することを禁ずる大統領令に署名した。
 一方、12日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.1%安と3日続落。中国指標の下振れが嫌気された。11日公表された10月の中国金融統計では、人民元建て新規融資が前月実績から大幅に縮小し、市場予想を下回っている。それより先に発表された同月の物価統計も予想より悪い内容で着地しただけに、中国の景気回復遅れが意識された。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、世界的な景気不安の高まりが投資家心理を冷やしそうだ。ただ、「指標低下は景気刺激策につながる」との見方も根強く、下値を叩く動きともならないだろう。また、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は12日引け後、7〜9月期の決算を発表。純利益が予想を上回る89%増と拡大した。株価動向に注視したい。


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